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日本労働者協同組合（ワーカーズコープ）連合会
理事長 永戸 祐三
謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
 国際協同組合年の昨年、私たち労協連は労働者福祉協議会、協同組合、労働組合、NPO、研究者、市民の皆さんと共に1年の準備を経て、「人間復興のコミュニティを」をテーマに「いま、『協同』が創る2012全国集会」を11月埼玉で開催し、延べ3,000人の方にご参加ただき、無事成功させることができました。この場をお借りして感謝申し上げます。また、昨年は労協連がICA（国際協同組合同盟）加盟20周年を迎えた年でもあり、よい仕事と社会連帯経営を通じて幾重にも循環する地域社会を創造し、協同と連帯をさらに押し進め「協同労働の協同組合法」の実現に向けて奮闘していくことを決意新たに致しました。
歴史的危機の時代−成長経済の行き詰まりと福祉国家の破綻、社会経済システムの大転換期に、協同組合は人びとの「人間の本性に根ざした連帯」を基礎に「経済の民主化」を進めることが求められています。昨年末の衆議院選挙の結果が示すように、我が国では政治不信と社会への不安が蔓延しており、「手を伸ばせば触れられるところに共に生きる世界」（内山節）の構築が急がれています。
私たちは、人間らしい労働と人と地域に役立つ仕事を通じて、 この暗澹たる情勢を打破していきたいと考え、働く者の復権と地域の再生に向けた活動に取り組んでいく所存です。今後とも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
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