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 日本労働組合総連合会
事務局長 南雲 弘行
新春を迎え、2013年が皆様にとって明るく実りの多い年となるようお祈り申し上げます。そして、東日本大震災の被災地で復興再生に取り組んでおられる方々、被災地を離れて避難生活を強いられている方々が、一日も早く穏やかな生活を取り戻せるよう心より祈念いたします。
誰もが働くことで社会に参加し、社会的にも経済的にも自立し、自立したもの同士がつながりあう活力のある社会。そして社会全体で一人ひとりの自立を支え、誰をも排除せず包摂する社会。連合は、そのような社会を目指します。しかし、今、働く人々が分断されつつあります。「組織労働者・未組織労働者」「正規・非正規」「民間・公務員」「大企業・中小零細企業」等々、属性の違いが不必要に強調され、一方の利益追求のためには他方の利益を犠牲にしなければならないという、根拠のない二項対立的な議論が行われています。
連帯は単なるかけ声ではありません。人は自らの経験や主張によってそれぞれ異なる考えを持ち、異なる行動をします。そして、人は一人では弱い。一人でできることには限りがあります。だからこそ、連帯が必要なのです。すべての働くもの、働くことを望む人々をつないでいくのは連合の責任です。重要な社会的インフラである集団的労使関係をすべての職場に広げ、「1000万連合」に向けての取り組みを着実に進めていきます。そして、労福協を中心にして労働者自主福祉事業団体等と培ってきた共助の輪に、非正規労働者、長期失業者など最も共助を必要としている人々が参加できるよう、具体的な取り組みを進めなければなりません。
連合は、引き続き復興・再生に全力を尽くし、「働くことを軸とする安心社会」の実現に邁進してまいります。本年も、連合へのご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
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