新年明けましておめでとうございます。
こうして新年を迎えられるというのはおめでたいことですが、今年は世界的同時不況の中で先行き不透明、閉塞感が深まり国民の生活がますます苦しくなるのではないかとの暗い見方がされています。一昨年からのアメリカのサブプライムローンの問題から端を発した世界的な金融危機の影響が昨年は実体経済にも影響を及ぼし日本経済は大きな影響を受けています。特に自動車、電機等の製造業は国内外の消費減退、円高により生産調整を余儀なくされ、大幅な減益となっています。そのような情勢の中で職を失った人々、とりわけ非正規雇用労働者の雇用問題がクローズアップされています。100年に1度の経済的危機と言われながらも政府自公政権は政局がらみの中で、今臨時国会で第2次補正予算を提出しませんでした。失業者、中小、零細企業の悲痛な声が聞こえて来ます。 不動産、住宅業界も現在の経済情勢を反映し厳しい状況に置かれ、いくつかのマンション販売の上場会社も販売不振等により倒産に追い込まれています。会員住宅生協も景気後退の中、住宅の販売等に影響を受けています。一方、勤住協は破産になり会員住宅生協に少なからずの影響を与えましたが、会員住宅生協は以前から勤住協委託事業と並行して独自事業を実施してきた事もあり、勤住協事業が不可能となった現在、生協本来の独自事業で組合員に期待される新しい住宅生協作りを目指しています。なお、いくつかの地方において、労福協を始めとする関係団体で住宅生協の方向性が議論されておりますが、労働者福祉事業の設立の原点と歴史を振り返り、新しい住宅生協を作り上げるための議論を期待したいと思います。 大変厳しい状況ですが、全住連も精一杯この1年頑張る所存ですので関係各位のご支援ご協力をお願い申し上げます。同時に皆様方のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げ年頭のご挨拶と致します。
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