新春ごあいさつ
2009年年頭挨拶
労働者福祉中央協議会
会長 笹森 清
笹森会長新年明けましておめでとうございます。

 経済・政治の混迷と変革への希望が交錯する中での年明けとなりました。
 暴走する市場原理主義のもとで、勤労者の雇用や暮らしは破壊され、貧困と格差が広がっています。しかし、今般の世界的な金融危機に象徴されるように、マネーゲーム化した資本主義は破綻し、市場万能の新自由主義は終焉を迎えつつあります。
 チェンジの波は、アメリカだけでなく日本の足下にも確実に押し寄せています。今こそ、労働運動と労働者福祉運動の力で地域社会の連帯の絆を再生させ、“協同”が輝きを増す社会を創り出していく時です。
 こうした時代の潮目のなかで、中央労福協は本年8月に創立60周年を迎えます。この機に、創業の初心を改めて見つめ直すとともに、みんなで確信をもってこれからの10年へと運動を進めていけるような理念とビジョンを、この1年でしっかりと創り上げていきたいと思います。
 私たちは、この間の貸金業法や割賦販売法の改正、反貧困などの取り組みの中で、多くのことを学び、成果を上げてきました。同質の協力は和(足し算)にしかなりませんが、異質の協力は積(掛け算)となって、測り知れないパワーを発揮します。社会の不条理に対して共感の得られる運動を展開すれば、政治を動かし社会を変えることができるのです。労働運動と消費者・市民運動が垣根を越えてつながり、貧困の解消と生活の底上げに向けた世直し運動の大きなうねりをつくっていこうではありませんか! 労福協は、その“かすがい”となります。
 また、協同事業の社会的価値や力量を高め、地域に根ざした顔の見える活動の前進に向けて、労働者福祉のネットワークを最大限に活かしていくことが必要です。軌道に乗り始めたライフサポート事業を定着・発展させ、勤労者の“拠り所”となる総合的な支援センターへの道筋を切り開いていきましょう!
 時代を動かす“物語”をみんなで編み出し、希望の扉を開く1年にしましょう!
 

笹森 清
 (中央労福協会長)
高木 剛
 (連合会長)
岡田 康彦
 (労金協会理事長)
石川 太茂津
 (全労済理事長)
山下 俊史
 (日本生協連会長)
後藤 潔
 (全住連理事長)
高橋 康夫
 (全国会館協会長)
齊藤 正己
 (全勤旅会長)
藪内 義弘
 (全国労信連会長)
小野寺 良
 (日本再共済連理事長)
古谷 直道
 (労協連理事長)