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 日本労働者協同組合 （ワーカーズコープ）連合会
理事長 永戸 祐三
謹んで新春のご祝詞を申し上げます。
昨年末の衆議院選挙は戦後最低の投票率となり、いっそうの政治不信と社会不安が示される結果となりました。日本社会は本当に「危い」段階を迎えています。この克服のためには、市民の自覚の高まりを生み出す以外に道はあり得ません。「今、ここに、共に、生きる」ための直接参加型の民主主義を地域から構築することの必要性を痛感しております。
昨年は、11月福岡で開催した「いま、『協同』が創る2014全国集会in九州・沖縄」に延べ3,000人もの人びとにご参加いただき、熱気あふれる中で成功させることができました。また、十数年 来に渡る韓国地域自活センター協会との交流を背景に、日韓共通の課題である貧困や社会的排除を克服する運動や実践の交流を目的とした「包括的協同協定」を締結、共に協同労働を推進していくことを確認しました。これは大変な歴史的成果であったと思います。
私たちは本年4月に施行される生活困窮者支援制度を焦点に、当事者主体による仕事づくり、地域づくりをめざして、社会連帯運動を展開し、「協同労働の協同組合法」の実現に向けて奮闘していく決意を新たにしました。
今後とも、人間らしい労働と人と地域に役立つ仕事を通じて、真の社会創造を進めていきたいと考えています。そうして、さらにこの暗澹たる情勢を打破していきたいと考え、働く者の復権と地域の再生に向けた活動に取り組んでいく所存です。一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
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