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 全国勤労者旅行会連合会
会長 齊藤 正己
新年明けましておめでとうございます。
東日本大震災から一年が経過しスタートを切った２０１２年度、昨年度の反動から順調に伸び続け、円高ドル・ユーロ安も相俟って海外渡航者の増加、また市場が中長期的な推移を見通すうえで重要な若年層が、引き続き増加傾向にある事も明るい材料となりました。
国内旅行では、東日本大震災からの教訓として学んだ、絆の意義・重要性を再認識し、家族・友人など親しい仲間との宿泊を伴った旅行が増加しました。
海外旅行を見てみますと、先ほども取り上げた円高ドル・ユーロ安、若年層の増加などにより順調に推移をしてまいりましたが、竹島・尖閣諸島の問題からインバンウドが激減し、政権交代後、円安ドル・ユーロ高が進み、アウトバウンドにも陰りが見え始めました。
２０１３年度に入り、富士山の世界文化遺産登録や２０２０年東京でのオリンピック開催決定など明るい材料もありますが、人口減少と少子高齢化は、税金・年金をはじめとした日本経済社会問題の根幹をも揺るがす状況となっています。
全国勤労者旅行会連合会は、全国３ブロック（東部・中部・南部）に別け、連携・情報の共有化を図り、地域に沿った共同商品造成を行い３年が経過する中、改善の余地はあるものの一定の成果は出てきました。今年も更なるブロック活動の強化を推し進めてまいります。
また、被災地へのボランティア活動も３年目に入り、活動内容こそ変化はありますが引き続き実施をし、今後も中長期的に内容を検討し対応してまいります。
この様に旅行業界を取り巻く環境は厳しい状況ではありますが、労働者福祉事業団体を応援してくださる各地の連合・労福協・労働組合との連携を更に強化し、マーケットの深耕と新規マーケットの開拓を図ってまいります。
 我々全国勤労者旅行会連合会は大手旅行会社にはない“きめの細かいサービス”をモットーに、労働者福祉事業団体の一員として、旅行業のプロとして、「よりよい条件でよりよい旅行を･･･」コーディネイトし、今後も各地区の会員の皆様に提供し、事業・運動を推進してまいります。
本年もより一層のご支援・ご利用を賜りますよう心よりお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
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