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中央労福協・第4回幹事会

09年度活動計画を確認


 中央労福協は2月4日、東京の明治大学紫紺館で第4回幹事会を開催し、2008〜09年度活動方針(昨年11月の加盟団体代表者会議での補強を含む)を具体化した09年度活動計画を承認し、09年度の取り組みをスタートさせた。また、幹事会に先立ち同館で第3回ブロック事務局長会議が開かれ、同活動計画や地方労福協に関係する取り組み課題についての意見交換を行った。

失業に対するセーフティネットを!

 冒頭の挨拶で笹森会長は、年末から年始にかけて全国ユニオンなどが行った「年越し派遣村」に触れ、自らも個人的立場で3日間参加し側面的な支援を行なってきた実感として、今回の取り組みが貧困を可視化し社会・政治にインパクトを与えたこと、市民・労働・農民運動の3つが結集したことの意義を強調した。その上で、「この運動を次にどうつなげていくか、失業に対するセーフティネットをどう張り巡らせていくか、が問われている。雇用破壊に対して、それぞれの立場から取り組みを進めよう」と訴えた。 協議事項の「2009年度活動計画」および当面する運動課題については、高橋事務局長より提案され、全体で確認された。 多重債務問題に対する取り組みでは、「高利貸付の労金への借換え運動」(詳細下の記事)を労福協・労働組合が一体となって組織運動として展開していくことを確認した。また、改正貸金業法完全施行に向けて、3月7日の集会に中央労福協も共催団体として参加し、加盟団体に集会への参加を協力要請していくことになった。 緊迫する雇用情勢への対応としては、連合から一連の行動が報告されたほか、労金協会からは就職安定資金融資の実績が9億円を超えたこと、全労済からは4月からの実施をめざして非正規雇用労働者への保障制度の検討が進められていることが報告された。 今後の取り組みとしては、連合が社会的な運動として展開していく「雇用と就労・自立支援のためのカンパ活動」について、労福協としても連合の呼びかけに応じて全面的にバックアップしていくことを確認した。さらに、雇用保険と生活保護の隙間のセーフティネットづくり、生活保護制度の積極的活用と改善などの政策課題にも、国会の動きも見ながら「生活底上げ会議」などで対応していくことにしている。

  ヘルスケア労協が加盟

 今回の幹事会で、保健医療福祉労働組合協議会(ヘルスケア労協)が加盟承認され、中央労福協の一員に加わった。紹介を受けた村山正栄会長(写真右)は、「介護は人不足だが低賃金で人がこないという状況の改善に向けて、ご協力をお願いしたい。また、後期高齢者医療制度の撤廃でも連携して頑張りたい。」と挨拶し、満場の拍手で歓迎された。

 

〜第2次気づきキャンペーン〜

<ろうきん>多重債務対策

  〈ろうきん〉は生活応援運動の一環として2007年10月から弁護士・司法書士とのネットワーク構築を図り、多重債務者の救済に取り組んできました。この間、労福協・会員労働組合と協同してセミナー等の啓発活動にも力を入れ、多重債務対策の運動は着実に成果をあげています。 本年12月から2010年6月までの期間に「改正貸金業法」が完全施行されます。これが実施されると、サラ金利用者はこれまできちんと延滞なく返済していても、@ 融資額は年収の1/3以内、A1社当たり50万円・全社で100万円以内に規制されます。このため、サラ金からいきなり返済を迫られたり、これまでなんとか返済をしてきた方が新たに借りることができなくなり、ヤミ金に手を出すリスクが生じるのです。 そこで〈ろうきん〉は、2009年度「第2次気づきキャンペーン」(2009年4月1日〜2010年3月31 日) では活動の領域を拡げ、多重債務に陥らせない活動に取り組んでいきます。 具体的には、消費者金融( サラ金) 利用が2〜 3社で延滞履歴のない組合員とその家族を対象に「高金利から〈ろうきん〉の低金利商品への借換運動」に取り組み、生活防衛に結び付けていきます。 これまでの多重債務者救済運動と同様に、高金利引下げ運動の一環として労福協・会員労働組合等と連携しキャンペーンを展開していきますのでご協力お願いいたします。

 

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