「社会的共感の得られる運動を協働して取り組むために」を
テーマに
2007年度全国研究集会を開催

 

 「社会的共感の得られる運動を協働して取り組むために」をメインテーマとする中央労福協主催の全国研究集会が2007年6月7日(木)〜8日(金)に新潟市の「ホテル新潟」にて開催されました。全国から270名が参加し、基調講演による学習とトークセッションによる熱心な討議が行なわれた。
 主催者を代表し笹森会長より「暮らしに関わるサポート事業を四団体が中心として協働して取り組むことが今後の労働組合運動や労働者福祉運動を進めるためには必要不可欠である」との挨拶に始まり、開催県の新潟労福協の江花和郎会長、新潟県産業労働観光部の丸山仁部長それぞれから歓迎の挨拶を受けた。
 慶應義塾大学樋口美雄教授より「地域再生とワーク・ライフ・バランスについて」と題して、人口減少・少子高齢社会の進展の中では、柔軟で多様な働き方を進め、地域再生のために国・自治体・企業・組合の連携が必要との観点から、事例報告含めた講演があった。
 中央労福協が通年的な重要活動として位置づけている「環境問題」への啓発活動として、「江戸時代の循環型社会について」と題して、作家石川英輔先生より基調講演を受けた。化石燃料に頼らず太陽エネルギーだけで世界一(当時)の人口を維持してきた循環型の社会のライフスタイルの知恵を学んだ。
 二日目のトーク・セッションでは、笹森会長をコーディネーターに、「ライフ・サポート事業」を既に実施されている、石川労福協 川淵尚志理事長、愛知労福協 堀下猛会長、山口県労福協 坂根正雄会長をゲストとして、暮らしに関わるサポート事業を立上げるためのノウハウや課題、この事業の将来展望や期待について熱い議論がされた。
 会場の地方労福協、事業団体から意見も出て、サポート事業立上げのための課題整理やこの事業の必要性と期待できる成果や効果について白熱した議論が展開された。労福協が中心となり、社会的な共感を得られる運動を全国で進めることが、結果として労働組合運動や労働者福祉運動の社会的認知が得られるという認識が共有化された。
 二日間の全国研究集会のまとめとして、菅井義夫事務局長より、質の高い全国研究集会が開催されたこと、また、環境保護に関しては、自作の「私は地球」と題するメッセージを読み上げ確認がされた。

開会の挨拶をする笹森会長

地元、新潟労福協を代表して挨拶する江花会長

樋口美雄 慶應義塾大学教授

作家 石川英輔 先生

左から川淵理事長、堀下会長、坂根会長

トークセッション風景

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